賃貸でもできる!長押(なげし)で収納力アップのアイデア集

賃貸でもできる!長押(なげし)で収納力アップのアイデア集 生活

部屋がなんとなく片付かない、収納グッズを買ってもイマイチ使いこなせない…そんな経験はありませんか?

家具を増やすとスペースが圧迫されてしまい、かえって暮らしにくくなることもありますよね。

ぜひ取り入れてみてほしいのが「長押(なげし)」の活用です。長押は本来、和室の装飾や構造の一部として使われてきたものですが、最近ではインテリアや収納アイテムとして、再び注目を集めています。

賃貸住宅のように壁に穴を開けたくない人にとって、長押はとても便利。設置も簡単で、見た目にもすっきりしているので、生活感を抑えたおしゃれな収納が叶います。

この記事では、初心者の方でも安心してチャレンジできるように、長押の基本的な知識から、活用アイデア、選び方や設置のポイントまでをわかりやすく解説します。

長押(なげし)とは?

和室

昔の住宅でよく見かけた“長押”

長押とは、和室でよく見られる壁の上部に取り付けられた横木のことで、かつては柱と柱をつなぎ、構造を安定させるための建築部材として使われていました。

掛け軸や和服をかけるための道具としても利用されており、実用性と装飾性を兼ね備えた存在でした。

時代が進むにつれて、長押は和室の定番としてその姿を残してきましたが、近年ではその機能性に注目が集まり、収納やインテリアアイテムとして再評価されています。

現代風アレンジで注目される理由

現代の長押は、見た目も機能も進化しています。例えば、洋室にもなじむ木目調やモノトーンカラーなど、お部屋のテイストに合わせやすいデザインが豊富にあります。

フックを掛けられる溝がついていたり、マグネットや突っ張り式で設置できたりと、利便性もアップ。

これにより、長押は「ただの飾り」ではなく、「収納+インテリア」という実用性を持った存在として、若い世代にも人気を集めています。

おしゃれな見せる収納を楽しみたい人や、省スペースを工夫したい人にぴったりです。

賃貸でも使える!長押のメリット

・壁面を有効活用でき、限られたスペースでも収納力が格段にアップする
・床置きの家具を減らせるので、部屋が広く見え、掃除もしやすくなる
・取り付け・取り外しが簡単なタイプが多く、賃貸でも原状回復しやすい
・物を“見せながら収納”できるので、おしゃれさも演出できる
・必要なときだけ使えるので、暮らしに合わせた柔軟な使い方ができる

長押の収納アイデア

長押

ハンガーラックの代用

長押にフックやポールを取り付けることで、洋服や帽子を掛けられる簡易的なハンガーラックとして活用できます。

お気に入りのコーディネートを並べてディスプレイすることで、日々のファッション選びが楽しくなるだけでなく、見た目にもおしゃれな空間が演出できます。

また、季節ごとのアウターや、着用頻度の高いアイテムを掛けておけば、すぐに手が届くので朝の支度時間も短縮。

市販の突っ張りポールやフック付きバーを組み合わせれば、より安定して使えるので、実用性もぐっとアップします。

バッグ・帽子・アクセも“見せる収納”に

バッグや帽子、アクセサリーなどの小物類は、長押にS字フックを取り付けることで、飾りながら収納する“見せる収納”が叶います。

収納スペースが限られている賃貸では、ただしまい込むのではなく、飾ることで視覚的な満足感も得られます。

お気に入りのアイテムやカラーをそろえて並べると、部屋全体の統一感が出ておしゃれな雰囲気に。使いたい時にすぐ手に取れる利便性もあり、日常のちょっとしたストレスを減らしてくれる工夫になります。

長押+フックで整理整頓

鍵やマスク、エコバッグ、腕時計などの“毎日使う小物”は、玄関付近や廊下の壁に長押を設置することで、外出前の準備をスムーズにしてくれます。

100均やホームセンターで手に入るS字フックや粘着フックと組み合わせることで、自分好みの収納スタイルが完成します。

家族がいる場合には、名前ごとのフックや収納袋を用意することで、誰の持ち物か一目でわかるようになり、朝のバタバタも防げます。

来客時にも生活感を感じさせにくい、すっきりとした空間演出ができるのも長押の魅力のひとつです。

 賃貸OK!穴を開けない長押の選び方

壁に優しいアイテムの選び方

賃貸住宅では、退去時の原状回復が必要なため、壁に穴を開けることは避けたいものです。そこでおすすめなのが、突っ張り式や粘着式の長押です。これらのタイプなら、壁に直接ダメージを与えることなく設置できます。

突っ張り式は天井と床を使って固定するため、壁に力を加えずに済みます。高さ調整も可能で、設置場所に応じた自由度も高いのが特徴。

一方、粘着式の長押は、軽量なアイテムの収納に適しており、取り外しやすいのが魅力。最近では、壁紙対応の低粘着タイプや、貼ってはがせるジェルテープを使った商品も登場しています。

選ぶ際には、設置する場所の素材(壁紙・クロス・木材など)との相性を確認し、耐荷重やサイズ、設置後の見た目も意識すると、より満足のいく長押選びができます。

賃貸でも安心な取り付け方法

突っ張りタイプ:天井と床の間でしっかりと固定でき、工具も不要。女性一人でも取り付けやすく、模様替えもラクラク。
粘着タイプ:接着面が広く、軽いものを掛けるのに適しており、必要に応じて簡単に剥がせるのが魅力。
マグネット式:金属製の玄関扉やキッチンのパネル面などに活用可能。フック付きタイプもあり、汎用性が高い。

さらに、設置前に壁面を乾いた布で拭き取っておくと、粘着力が安定して長く使えるようになります。

設置する際は水平になるように注意し、少しずつ位置を調整しながら貼ることで、見た目も美しく仕上がります。

取り外しやすく跡が残らない工夫

長押を取り外す際は、無理に引っ張るのではなく、ゆっくりと丁寧に剥がすことがポイントです。粘着タイプは、ドライヤーで軽く温めながら剥がすと、接着面がやわらかくなり、壁紙を傷めずに取り外しやすくなります。

剥がしたあとの粘着跡が気になる場合は、専用のシールはがしや消しゴムタイプのクリーナー、中性洗剤を含ませた柔らかい布で優しく拭き取ると、きれいに仕上がります。

設置時から剥がすときのことを考えておくと、より安心して長押を活用できます。さらに心配な方は、事前に目立たない場所でテスト貼りをするのもおすすめです。

長押で叶えるおしゃれな空間づくり

ナチュラル・北欧風・シンプルな活用スタイル

木目の長押を選べば、ナチュラルテイストのお部屋にぴったり。素材の温かみが空間全体を優しく包み込み、心地よい雰囲気を作り出してくれます。

白やグレー、ベージュなどの落ち着いた色味を選ぶことで、北欧風のやさしいトーンのインテリアにもマッチします。直線的なデザインや無駄のない形の長押を選ぶと、シンプルながら洗練された印象に仕上がります。

インテリアグリーンや間接照明と組み合わせることで、より一層センスのある空間を演出することが可能です。

“壁に飾る”だけで雰囲気が変わる

長押を活用することで、アートポスターやドライフラワー、写真フレームなどを気軽に飾れるようになります。壁に穴を開ける必要がないので、賃貸住宅でも安心。

お部屋の季節感を演出したいときや、模様替えを楽しみたいときにも、長押があると簡単にレイアウトを変えられるのが魅力です。季節ごとに飾るアイテムを変えれば、同じ部屋でも新鮮な気持ちで過ごせます。

また、吊るすアイテムの高さを変えることで、視線の動きにもリズムが生まれ、空間全体がより立体的に見えるようになります。

お気に入りのスペースを作って気分もUP

長押は、自分の“推し”や趣味のアイテムを飾るための専用スペースづくりにも最適です。小さなフィギュア、アロマディフューザー、アクセサリーなどを飾ることで、自分だけの癒しコーナーが誕生します。

毎日の仕事や家事の合間に、ふと目に入るお気に入りの空間があるだけで、気持ちがリセットされて前向きな気分になれるもの。長押を使えば、そんな“気持ちのスイッチ”となる場所を手軽に作ることができます。

ちょっとした棚板を追加して、収納と飾りの両方を兼ねたコーナーを作るのもおすすめ。無理なくおしゃれに見える空間づくりの第一歩として、長押はとても頼れる存在です。

よくある悩みとその解決法

「うまく使いこなせない…」ときのヒント

初めて長押を使う場合、「本当に便利なのかな?」「見た目が変にならないかな?」と不安になるかもしれません。ですが、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは使いやすい位置に1〜2アイテムを掛けてみることから始めてみましょう。

お気に入りの帽子やストールを掛けるだけでも、日常の中に“自分らしさ”を感じられる空間になります。慣れてくると、使い方のアイデアも自然と湧いてきますし、部屋の雰囲気を見ながら少しずつ増やしていくのも楽しいポイントです。

「生活感が出るのがイヤ」なときの対処法

せっかくおしゃれな長押を使うなら、生活感はなるべく抑えたいところ。そんなときは色味や素材を意識するのがコツです。アイテムのカラーをベージュやグレー、ホワイトなどで統一すると、全体のトーンがまとまってスッキリと見えます。

また、同じシリーズの収納袋やかごを使ったり、木製やアイアン素材のフックで統一感を持たせることで、まるでショップのディスプレイのようなおしゃれ空間に仕上がります。視線の集まる位置に工夫を凝らすだけで、印象が大きく変わりますよ。

「落ちてこない?」という不安への対策

重さのあるアイテムを掛けるときには、「本当に落ちない?」と心配になるのも当然です。ですが、長押の取り付け方法や耐荷重をしっかり確認しておけば、安心して使えます。

特に突っ張り式やマグネットタイプのものは、設置面をきちんと整えることで安定感がアップします。重いバッグやコートを掛けたいときは、フックの数を増やして重さを分散させたり、ポール付きの補強アイテムと組み合わせるのもおすすめです。

さらに、定期的に取り付け部分のゆるみを確認することで、長く安全に使用できます。

まとめ

賃貸でも壁に穴を開けずに取り付けられる長押は、空間を有効活用しながら、収納力とおしゃれさを両立できる頼もしいアイテムです。

床の上をすっきりと保ちながら、壁を自由に使えることで、住まいの快適度がグンとアップします。

家具を増やすことなく収納力をプラスしたい方、掃除の手間を減らして部屋を広く使いたい方、また部屋の雰囲気をちょっと変えたいと考えている方にとって、長押の活用はまさにぴったりの選択肢です。

収納だけでなく、インテリアとしての役割も果たしてくれる長押は、機能性と美しさの両方を持ち合わせたアイデア。特別な工具も必要なく、誰でも簡単に取り入れられる点も魅力です。

壁を飾ることに慣れていない方も、まずは小さなフックやお気に入りの雑貨から始めてみると、自然と自分らしい空間づくりができるようになります。

あなたもぜひ、今日から“壁のチカラ”を活かして、自分に合った快適で心地よい暮らしを実現してみてください。小さな工夫が、毎日の満足感につながっていきますよ。

タイトルとURLをコピーしました